ねぇクニサダ、何か面白いニュースない?
猫に触らないのに、猫の毛が感じられる
というニュースはどう?
何それ、おもしろそう!
東大の割澤先生が開発した “FurAir(ファーエア)”
という名前の装置なんだけどね、
しんちゃん、
ふぅたのことよく触ってるじゃない?
うんうん。かわいいよー
にゃーん
ふぅたの毛並みを、
ふぅたがいなくても感じられる装置だよ
えーすごい!
どうやってやるの?
Pseudo-haptics(疑似触感)と
空中超音波触覚フィードバック
という技術を使ってるんだって
どういうこと?
すごいよね!
Pseudo-hapticsは、
実際に触ってないのに触った感じがする技術で、
空中超音波触覚フィードバックは、
超音波を使って、毛の感触みたいなものを再現するんだって
超音波って音のこと?
それで“モフモフ”がどうやって感じられるの?
うん、
超音波で手に触れるような感じを作り出して、
いろんな毛の感触を再現できるんだ
毛の感じが変わるの?
そうだよ。手の動きによって、毛をなでる方向に合わせて、
感触が滑らかだったり、ちょっと粗かったりするんだって
すごいね! 毛がなくても
“モフモフ”って感じられるなんて、
不思議だね。
これを使うと、先生に僕の気持ちを
分かってもらうことできるかな?
どういうこと?
先生たちは、僕が何でうまくできないか分からないみたい。
この装置で、僕が高く跳べないとか、速く走れないとか、
そういうのを先生に感じてもらえるかな?
ああ、つまり、この技術で、
しんちゃんのカラダの感覚や運動の限界を
先生に “感じて” もらいたいってことかな?
そしたら先生たちもできない人の気持ちを
もっと理解できるようになるかもしれないね
うん、そうだよ。
先生たちが僕の気持ちや
体の状態をもっと理解してくれたら、
もっといい練習ができると思うんだ
面白い考えだね。
確かに、
運動をするときの
しんちゃんの筋肉の緊張や
関節の可動域の限界を
先生が “感じる” ことができたら
教え方が変わるかもしれない
僕がどこで苦労しているか、
先生も、もっと理解できるようになるかな?
○ ITmedia NEWS
毛がないのに“モフモフ” 毛並みをなでる感触を再現できる装置 東大「FurAir」開発
○ 知財図鑑
東京大学、VRで柔らかい毛並みをなでる触覚を非接触で再現─触覚フィードバック「FurAir」
○ 割澤 伸一先生(東京大学大学院新領域創生科学研究科)
https://www.k.u-tokyo.ac.jp/gsfs/faculty/shin’ichi_warisawa/