Ninja Anatomy Japan が古今東西のからだのニュースを集めてきます

■ パルクールには、自由とロマンがある

パルクールって知ってますか?

しんちゃん
しんちゃん

比呂麿、この動画見てよ!

すごくない?

比呂麿
比呂麿

うわぁすごい!

これは

パルクールとか、フリーランニングって

呼ばれているものだね!

比呂麿
比呂麿

なに、それ?

比呂麿
比呂麿

パルクールは、都市の中で障害物を使って自由に移動するスポーツだよ。


壁を登ったり、屋根から飛び降りたり、フェンスを飛び越えたりするんだ。

見た目はアクロバティックで、とてもダイナミックだよ。


パルクールのルーツは「ナチュラル・メソッド」

しんちゃん
しんちゃん

なんだか忍者みたいだね!


ちゃんと名前があるなんて知らなかったよ!

比呂麿
比呂麿

パルクールはね、

パリから南に40kmにあるリス(Lisses)という街で生まれたんだよ

比呂麿
比呂麿

レイモン・ベルさんというフランスの軍人さんが

フランス軍でやっていた訓練法を息子(ダヴィッド)と

息子の友達(フーカン)に教えたのがルーツなんだって。


「ナチュラル・メソッド」というんだって

しんちゃん
しんちゃん

ナチュラル・メソッド!?

それってどんななの?

比呂麿
比呂麿

ナチュラル・メソッドって、すごいんだよ。

あとで詳しく話すけどね。

お父さんから教わりながら

ダヴィッド達は思ったんだ。

「ナチュラル・メソッドって、生きていく上で

 とても大事なことを伝えてくれてる」って。


そこで彼らは「ヤマカシ」というグループを結成して、

世の中に広めていこうと思ったんだ。

そして「ヤマカシ」は、映画にもなってさ、

屋根やブロック塀などでやったパフォーマンスが目を引いて

世界中に広まったんだって。

ヤマカシは映画にもなった。『YAMAKASI』(リュック・ベッソン、2001年)


比呂麿
比呂麿

「パルクール」という名前は

彼らが15歳の時につけたみたいだよ

しんちゃん
しんちゃん

格好いいねー!

比呂麿
比呂麿

たださ、

この格好よさ・派手さに憧れて

安易に真似て怪我をした人もいたみたいだよ。

現代では、安全性を考えて、

競技性を高めたものへと発展しているみたいだよ


知られざるアプローチ! 「ナチュラル・メソッド」とは?

しんちゃん
しんちゃん

ナチュラル・メソッドから、

パルクールが生まれたんでしょ?


ダビッドのお父さん(レイモンさん)が発明したの?
お父さんはどこで習ったの?

比呂麿
比呂麿

お父さんは

軍隊の中でナチュラル・メソッドの訓練を受けたんだよ。

では、誰がナチュラル・メソッドを作ったのか?

しんちゃん
しんちゃん

うんうん

比呂麿
比呂麿

海軍士官のジョルジュ・エベルさんという人なんだ

ジョルジュ・エベルさんと「ナチュラルメソッド」


ちょっと長くなるからまとめてみたけど、

長いから丸々飛ばして先に進んでもいいよ
(でもおもしろいよ


(中尉時代のジョルジュ・エベル(1913年)-Wikipedia-)

ジョルジュ・エベル (Georges Hébert:1875年4月27日-1957年8月2日)さんは、フランスの海軍士官であり、20世紀初頭に「ナチュラル・メソッド (Méthode Naturelle)」と呼ばれる独自の訓練法を開発したんだよ。

エベルさんは、「身体を鍛えること」と「環境と調和すること」が彼の思想の核で、そのことによって人間の本質が引き出されると考えたんだよ。


  1. 自然の地形を利用した多様な運動:環境と調和する

    ・エベルさんが大事だと考えたのは、自然と調和して人間の身体を発展させたり、日常生活の道徳的要求(例:勇気、自信、真実、冷静さ、他者志向、一体感)に備えることだったんだ。

    ・そのためには自然の不確実性や多様性が大事だと考えたんだよ。様々な地形や障害物を自由に越えて移動する動物のように、開かれた環境で訓練するべきだと考えたんだ。

    ・エベルさんは、当時フランスで一般的だった、リメディアル・ジムナスティクスやスウェーデン式の運動法を避けたんだ。リメディアル・ジムナスティクスは、特定の健康問題に焦点を当てて、個別のリハビリテーションを行うようなトレーニングだったんだけど、これらの方法では、自然の不確実性や多様性が得られないと考えたからなんだ。
  2. エベルさんは自分の経験から哲学を作っていった

    ・エベルさんは、アフリカ大陸で出会った「先住民」の、自然と一体化した生活様式に感銘を受け、それを基に訓練法を考案したんだって。

    ・1902年、エベルさんはマルティニークのサンピエールに駐在していた。火山が噴火して町が被害に遭った時、700人近くの人を、地元の村から避難させる指揮をエベルさんが執ったんだって。この時の経験から、身体能力と精神力の両方が必要であると強く感じるようになったそうだよ。恐怖や不安に対処する精神的な強さや意志力も養う必要があるって。

    ・それには自然の中でのトレーニングが1番だと考えたんだね。
比呂麿
比呂麿

エベルさんと、「ナチュラル・メソッド」については、

本当にユニークだから、ぜひもっと詳しく調べたいね!

しんちゃん
しんちゃん

へーおもしろいなー!


でもさ、パルクールをやっている人みんなが

エベルさんのこんなに難しい話を理解しているのかな?

比呂麿
比呂麿

パルクールの競技をやる人たちが

理屈っぽくそんなことを考えているわけじゃないと思うよ。


でもね、ZENさんの動画を観てよ!

しんちゃん
しんちゃん

格好いいねー!

比呂麿
比呂麿

だよね!


ZENさんや周りの人たちの雰囲気を見ていると、

パルクールに取り組んでいれば、

自然とそういう考えが育っていく気がするよ。

それがカルチャー(文化)というものだよね!


パルクールの動きは軽やかで、その自由さには深ーい意味がある

しんちゃん
しんちゃん

ねぇねぇ、

『鉄コン筋クリート』のクロとシロって、

パルクールの人たちにも似ているよね

比呂麿
比呂麿

しんちゃん、鋭いね!

しんちゃん
しんちゃん

クルクルと空を飛ぶし

街を駆け回るし…

比呂麿
比呂麿

街ってさ、

効率を求めて作られているものが

沢山あるでしょう?

建物とかさ。

しんちゃん
しんちゃん

うんうん

比呂麿
比呂麿

その街をさ、作られた意図とは関係なく、走り回る….

そんな姿が、『鉄コン筋クリート』

シロとクロの姿に重なるのかもしれないよ

しんちゃん
しんちゃん

へ〜

忍者と一緒だね!

比呂麿
比呂麿

そんなことをトロント大学のAtkinson先生が言ってるんだ。

先生の論文がとても面白いよ。


ハイデッガーとパルクールの関係を論じているんだって(僕も詳しくは分からないよ)



パルクールは、都市という効率を求めて作られた建物や構造物

効率的に使うのではなく、遊び場として再解釈するんだ、って。

しんちゃん
しんちゃん

難しくてよく分からないけど


パルクールへの興味がすごく広がったよ

僕もやってみるよ!

比呂麿も一緒にやろうよ!

比呂麿
比呂麿

う、うん!

参考にさせていただきました

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